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NewsHome->俳句->過去作成投稿句(H14.1〜H14.6)
作り方今月俳句│歳時記 @ A B C D E F G H I J K│過去log@ A B C D

1月の作成句

「あら玉の春のめでたき日の出かな」

<18切符函館の旅にて>
一月二日(水)
「函館へ息子と二人初電車」
「初空に気球が二つ田尻かな」
「伊豆沼に白鳥の二羽三羽かな」
「弁慶も雪に覆われ平泉」
「花巻や正月二日の山猫軒」
「石鳥谷(いしどりや)雪雲流れ併走す」
「盛岡や初売り客で車中混み」
「雪原に枯葦在りて岩手山」
「ねんねこに手子(てっこ)はさむと婆が言ひ」
「雪の上笹の葉出でて岩手山」
「天も地も雪の中かな青森は」
「冬の海海峡線にて渡りけり」
「函館は冬の夜かな海峡線」
「風花や見上げれば月おわしけり」
一月三日(木)
「小雪降る函館の市いくら丼」
「見つめられ融けていきたや雪女郎」
「世界一津軽りんごも雪の中」
「弘前のりんご畑に雪積もる」
「秋田では汽車の遅れで身も凍る」
「新庄で大雪のため汽車遅れ」
「大雪でなんと新庄大遅れ」
「雪休み山形で旅の目途がたち」
「最終に乗る仙台の小雪かな」
「矢本まで今日の大雪話けり」
「冬の旅ハリーポッタで終始せり」

「嫁の君天井裏でデートかな」
「七草やどこに七草ありしかな」
「餅入の七草粥を食しけり」
「初寅や毘沙門会いに鞍馬まで」
「船々と初金毘羅に口ずさみ」
「餅花の飾りてうれし手を合はせ」
「ゆるゆると凍てし夜道を進みけり」
「影を見て振りかえしかな月冴える」
「わが汽車は冴えし月を道連れに」
「成人を祝い酒を飲むべかな」
「暗闇に霰襲いて電車かな」
「天も地もありはしないとひな祭り」
「成人を祝いちょこつと小豆粥」
「風花や飛行準備の整備員」
「田んぼにも雪降り積もるねんころり」
「薮入や息子の背丈また伸びて」
「青白き寒月は野に昇りけり」

<常滑の旅>
「常滑へ電車の旅や冬日和」
「菜の花が河原の土手にちらほらり」
「冬日和あんまき買し池鯉鮒宿(らりうやど)」
「冴ゆる日のグライダー飛ぶ矢作川」
「冬の日やネット話の年配者」
「冬の日や旅の終りに茶をすすり」
「猪口買いて熱燗一杯楽しめり」

「遊び来て餌ねだり鳴く寒雀」
「寒菊の鉢植え二つ日当たりに」
「単身や電話で頼む寒ごやし」
「冬の草窪みで風を避けにけり」
「厳寒に鼻水すすりおでんかな」
「探梅や豊岡村に行止り」
「雪がきて積もる気配や寒椿」
「月岡の温泉参りや厄落し」
「麦の芽や大地に緑の色を添え」
「雨風を知らずや無垢の室の梅」
「もう腹に入らぬと言い冬苺」
「寒梅や雪降りしきる空みをり」


今月の投稿句
「七種を 摘みし指先 春匂ふ」すみ
「金色の棟の聳へし初参り」湖風
「伊勢の海渡りてゆきし初詣」湖風
「初旅の社の紙垂の白さかな」湖風
「初旅の締めくくりかな夫婦岩」湖風
「始まりを 待ちくたびれし 大寄せの初釜」kazu
「夕餉には 父の好みし 海鼠(なまこ)食む」kazu
「電話する 友の居る国 深雪(みゆき)かな」kazu
「初めての 冬の雷 北陸路」kazu
「藪椿 その緋色に 魅せられて」kazu
「知らぬ町 路地を巡りて 梅探る」kazu
「室咲きを 一折持ちて 訪ねし乙女(こ)」kazu
「甘酸っぱさ 部屋に広がる 冬いちご」kazu



1月の選句結果

kazu選
 ○ 七種を 摘みし指先 春匂ふ
   初旅の 社の神垂の 白さかな
   伊勢の海 渡りゆきし 初詣
   遊び来て 餌ねだり鳴く 寒雀
   もう腹に 入らぬと言い 冬苺

 <選句によせて>
 ・「七種を・・・」やさしく柔らかな雰囲気の中に、
  なにか凛としたものを感じます。七草に春の香り
  でなく、摘んだ指先に春の香りを感じている点に
  ひかれる句です。
 ・「初旅の・・・」<初旅><社><紙垂の白>いずれも
  が、詠み手の気持ちのすがすがしさを連想させる
  句であると思いました。
 ・「伊勢の海・・・」陸路からの初詣ではなく、海
  路からの初詣。同じ初詣を詠んでも、ぐっと趣き
  が変わってきますね。
 ・「遊び来て・・・」読み手の、観察とやさしい眼
  の生きた句だと思います。それにしても、この雀
  は、<遊び来てお小遣いorおもちゃねだりし>孫に
  似てますね。(←かつての私でもあります)
 ・「もう腹に・・・」思わず、声を出して笑ってし
  まった句です。なぜなら、苺は別腹という気持ち
  はよくわかるからです。俳諧味のよく出た句でも
  あると思います。


FRANK選
 ○「夕餉には父の好みし海鼠食む」 kazu
  「初旅の社の紙垂の白さかな」 湖風
  「七種を摘みし指先春匂ふ」 すみ
  「雨風を知らずや無垢の室の梅」 よっち
  「風花や見上げれば月おわしけり」 よっち

海鼠の句、「夕餉」、「父」と家庭的な暖かさをもった
佳句と思います。
後半になって現れる「海鼠」最後の「食む」という言
葉の語感が意外性をよく表現していると感じました。
「紙垂」「七種」「室の梅」と正月らしいすがすがしい
ものを強く感じさせるよい句だと思います。
最後の句、「月おわしけり」という表現に人知を超え
るものへの畏敬を持つ作者の暖かな心情があふれ
ていると思います。 


よっち選
 「七種を摘みし指先春匂ふ」すみ
 「伊勢の海渡りてゆきし初詣」湖風
○「初旅の社の紙垂の白さかな」湖風
 「初めての 冬の雷 北陸路」kazu
 「知らぬ町 路地を巡りて 梅探る」kazu

・七種の句ですが、指先に春が匂うという感性が
とても素敵ではありませんか。
・伊勢の句ですが、たぶん伊良子から船に乗って
伊勢神宮へ初詣でに行ったときの印象を詠ったも
のだと思います。初春の伊勢の海は穏やかで、
今年一年よいことがありそうですね。
・初旅の句は、上の句と同様に、伊勢神宮へ初詣
に行ったときのものと思います。
この新しい年のすがすがしさが紙垂の白さの言葉
に感じられまるで頂きました。
・冬の雷の句ですが、こ時期、日本海の水蒸気を
大量に含んだ冷たい雪雲が、山にぶつかり、上昇
して、雪を大量に降らせ、雷を鳴らせます。
暗い空に、大量の雪に、大きく轟く雷、こんな情景が
浮んできました。
・探梅の句ですが、まだまだ寒い季節ですが、もう
梅が咲き始める頃の様子を詠った句です。観光の
ため初めて行った町か、住んでいるけれども、あら
ためて歩いて見ると、知らない路地など新しく発見
したという状況か、どちらにしても、作者の好奇心と
新たな発見の喜びが感じられました。
2月の作成句

「どことなくむずがゆしかな春の風」
「節分やこの日は鬼の退散日」
「福の豆酒のつまには多いかな」

<サバイバル訓練にて>
「薄氷(うすらひ)を踏みてだんごを求めけり」
「雪道でバスを引出す牽引車」
「スキー終え帰り支度の化粧かな」
「へっぴりですべって転んで雪まろげ」
「窓ひとつつららつらなり朝日かな」
「朝の日をうつしてをりしつららかな」
「六花手のひらに落ちてとけにけり」
「六花や手のひらに在りて姿変え」
「山の木の積もりし雪や落下せり」
「ばさばさと木の上の雪落にけり」
「おおつらら重さに耐えて伸びにけり」
「おおつららどこまで伸びて終わるやら」
「雪肌の朝日を受けて光をり」
「静寂が闇を襲う雪しんしん」

「立春の低気圧かな風強し」
「梅の木や植物園は春浅し」
「迫りくる雪崩目にして阿弥陀仏」
「薄氷の踏み割る靴や濡れにけり」
「旅終えて夜行列車や春近し」
「薄氷を踏み渡りたる跡ふたつ」
「薄氷の写す朝日や今日は晴れ」
「冴返るそんなこんなのこの日かな」
「帰宅して飯もつくらず春の風邪」
「恋猫や勝つて気ままの音散らし」
「白魚舟満帆風を捕えをり」

<矢本駅にて>
「電車待つ田んぼの中や冴返る」
<巨人伝説>
「七ッ森雪雲覆い巨人かな」
「陽だまりにぽつんと夫婦の会話かな」
<東北新幹線にて>
「冬田過ぎ遠景に山男体山」
<東海道新幹線にて>
「右は山左は海を春列車」

「離着陸爆音はやく焼野かな」
「山焼の炎煙の渦や立ち上り」
「股引にらくだを着込む余寒かな」
「いつの日か山持ちそこに木の実植う」
「猫柳吐く息白く月夜かな」
「片栗の花校庭の片隅に」
「団子をば三日月に刺し寒見舞」
「雛菊を摘みて遊ぶ娘かな」
<那覇にて>
「冬の日に那覇に降り立つ春の風」
「夜桜にふと出会いしや那覇の町」

「蕗の薹苦味この味摘みにけり」
「紅白と並び競わせ梅の花」
「紅梅の盛りを過ぎて青い空」
「鶯や里山にゐて姿なく」
「下萌や大地の息吹始まりぬ」
「下萌や大地の息吹見つけたり」
「下萌や大地の息吹そっと見る」
「いぬふぐり小さい声でこんにちは」
「風もなく煙上がるや磯竈」
「髪を見て若布を食べて神頼み」

今月の投稿句
「節分会闇よ開けと豆をまく」FRANK
「春来たれ追儺の豆に祈りけり」FRANK
「やわらかな 陽差しに感ずる 春隣り」kazu
「梅の木の凛々しくも枝天を指し」FRANK
「流行(はやり)とて 受け入れて苦し 春の風邪」kazu
「いぬふぐり 小さき青に 歩み避け」kazu
「神職の 白き袴に 布刈祭」kazu
「ひそやかに 夜の梅林 影ふたつ」kazu



2月の選句結果

kazu選 
  どことなくむずがゆしかな春の風
  団子をば三日月に刺し寒見舞
  下萌や大地の息吹始まりぬ
 ○節分会闇わ開けと豆をまく
  梅木の凛々しくも枝天を指し

 <選句に寄せて>
 ・「どことなく・・・」春が近づくと、眠りについていた
 生物が一気に呼吸をはじめ、空気までが活発になる気がし
 ます。それででしょうか、なんとなくむずがゆい。大陸の
 近いこちらでは、黄砂もまじり本当にむずがゆい!!です。
 句を読みまして、その気持ち解るわと思いました。
 ・「団子をば・・・」この句に思わず、笑みがこぼれまし
 た。今度三日月を見上げた時、この句を口ずさみそうです。
 作者の洒落っ気を、感じました。
 ・「下萌や・・・」大地も呼吸を始めるこの季節、小さな
 春いいですが、<大地の息吹>ということばの力強さと同時
 に、この世の全ての生命の力を思いました。
 ・「節分会・・・」この句の中の<闇よ開けと豆をまく>の
 部分に、強く惹かれました。ひとにぎり、ひとにぎりと豆
 をまくごとに、暗闇に光が差すような情景も浮かびました。
 この句の持つ力強さも感じ、○をしました。
 ・「梅木の・・・」春の訪れを感じ、柔らかなイメージを
 持つ梅の花ですが、その枝に目をやると、、、なるほどこ
 の句に表現されているように<凛々しく天を指し>ています
 ね。作者の視点の新鮮さを、感じました。


FRANK選
  「スキー終え帰り支度の化粧かな」よっち
 「六花手のひらに落ちてとけにけり」よっち
 「右は山左は海を春列車」よっち
○「下萌えや大地の息吹始まりぬ」よっち
 「ひそやかに 夜の梅林 影ふたつ」kazu
 
「帰り支度の化粧」とは絶妙な景色を詠んだと感心させられました。
寒気にさらされながらも昂揚した心地よい遊びのあとで、上気した
顔に化粧する若い女性の元気のよい美しさに惹かれます。
「六花」の句の句切れのないストレートなリズムがはかなく消える
雪片の様子を感じさせます。
「春列車」の句、下五を夏、秋、冬と読み替えてみましたが、春に
勝るものはありませんでした!
「下萌え」の句は三句を読み比べました。
「始まりぬ」「見つけたり」「そっと見る」の中で、主語が
下萌えの大地自身であるものを○で頂きました。
スケールの大きさに打たれました。
「夜の梅林」に何とも艶めいた色っぽさを感じます。
「春宵一刻値千金 花に清香あり月に影あり」という感じが
ぴったりきます。


よっち選
 「節分会闇よ開けと豆をまく」FRANK
 「春来たれ追儺の豆に祈りけり」FRANK
 「やわらかな 陽差しに感ずる 春隣り」kazu
○「いぬふぐり 小さき青に 歩み避け」kazu
 「ひそやかに 夜の梅林 影ふたつ」kazu

3月の作成句
「雛市や足棒にして捜しけり」
「並び居る阿弥陀烏帽子の男雛かな」
「春雪や学生服の金ボタン」
「春雷や地の精霊もめざめ時」
「啓蟄や弱い寒気に風が吹く」

<矢本〜立川(定期ミニドッグ)〜浜松
「薄氷に小川の流れ止まりゐぬ」
「車窓から移る吾妻の残り雪」
「枯山の空に泳ぐや鯉のぼり」
「紅梅や曲がりくねつた黒い道」
「いぬふぐり今日の曇りに花を閉じ」
「紅梅や定期検診異常なし」
「完璧にまた春来たり畦の道」

「強東風や雨の粒打つ窓ガラス」
「装いも風も春めく里の道」
「風が吹き鳥が舞飛び山笑う」
「開けたれば白木蓮や在りにけり」
「何もせずただ見つめるよ春の水」
「蜷歩き一二三四と調子とり」
「愛妻や二日酔いには蜆汁」よ
「春風の便りは花を添えにけり」
「水取の上着を焦がす火の粉かな」
「厚揚げの精進食し涅槃の日」
「この地にてやることやつた鳥帰る」
「帰る雁飛行機雲の跡追いつ」
「茜さす富士の頂き春霞」
「まだすこし置いておこうか春炬燵」
「草叢の影に雉の番(つがい)かな」
「広やかな野原の上や揚雲雀」
「声聴けばやはりあの鳥つばくらめ」
「引越しの青いシートや春の雨」
「われ土を妻は花種蒔きにけり」
「芽柳や合格万歳校舎前」
「引越しはもう沢山だ目刺食う」
「鰊群來海が湧立つ舟がでる」
「椿落ち赤絨毯の上り道」
「卒業や学生服の金ボタン」
「汽車旅の時間合わせにつくし摘む」


今月の投稿句
「おだやかに笑み浮かべたる雛の顔」FRANK
「クレヨンの三人官女の笑顔かな」FRANK
卒業の前日の夜や沈丁花」FRANK
教室の窓見納める春景色」FRANK
春風よおもひをはこべ空の彼方」MOMO
「若い翼風に向かいて羽づくろい」FRANK
「航学の希望の翼風に立つ」FRANK

「満開の 桜の下の 地蔵さま」kazu
「風呂敷を 広げたごとく さくら咲き」kazu
「はらはらと 散る花びらを 手のひらに」kazu
「手のひらに そっと収めし 花かけら」kazu
「帰り道 遠回りして楽しむ 夜の桜」kazu
「早咲きの 桜に送られ 新天地」kazu
「花冷えの 夜桜見物 つなぎし手」kazu
「過ぎてなお バックミラーに 花姿」kazu
「「みごとだね」 つぶやき見上ぐる 老桜」kazu
「堀端を ジョギングする人 花まとう」kazu
「月照に ほの白く浮かびし 花の精」kazu



3月の選句結果

すみ選
○「紅梅や 曲がりくねつた 黒い道」 よっち
 「帰る雁 飛行機雲の 跡追いつ」  よっち
 「この地にて やることやつた 鳥帰る」 よっち
 「引っ越しの 青いシートや 春の雨」 よっち
 「クレヨンの 三人官女の 笑顔かな」 FRANK

紅梅の句の黒い道、雪解けて黒々とした土を
思い浮かべました。春の匂いを感じます。
○をいただきました。

新天地に赴かれるよっちさんの心境を写した
ような句、おつかれさまでした。実感のより
こもった句ではないでしょうか。

クレヨンで描かれた三人官女、微笑ましくて
こころが暖かくなりました。こんな時間が幼
き頃にあったのだと、しあわせな感情に包ま
れました。


kazu選
 ○ クレヨンの三人官女の笑顔かな
   教室の窓見納める春景色
   声聴けばやはりあの鳥つばくらめ
   汽車旅の時間合わせにつくし摘む
   まだすこし置いておこうか春炬燵

 <選句によせて>
・「クレヨンの」・・・光景が目に浮かびます。おそ
らくすまし顔のお 雛様と対照的な、三人官女の
笑顔。子供の感性は、素晴らしいですね。そして、
それをすっと捉えた作者の眼も。
・「教室の」・・・この学校を卒業・転校するのでしょ
うか?転勤するのでしょうか?それとも、学年が
上がり授業中眺めるのが好きだった教室から、
別の教室に移るのでしょうか?感情をぐっと押
さえて詠ん だ秀句だと思います。 
・「声聴けば」・・・<やはりあの鳥>という表現
が、この句を引き締 めているように思います。
・「汽車旅の」・・・せかせかした日常から離れ、
ゆったりとした汽車の旅の一場面を垣間見た
ようです。句の情景が思い浮かび、ゆったりと
した気分になりました。
・「まだ少し」・・・仕舞うタイミングを考えないと、
急に寒くなるこの季節。いつもながら迷います。
その気持ち、私も実感しています。


FRANK選
 ○「春雪や学生服の金ボタン」よっち
 「紅梅や定期検診異常なし」よっち
 「帰る雁飛行機雲の跡追いつ」よっち
 「花冷えの 夜桜見物 つなぎし手」kazu
 「過ぎてなお バックミラーに 花姿」kazu

 学生服の金ボタンは、初句を「卒業や」にしたものも見られ
ましたが、一見つながらないように思えるこちらの方に、
句としての深まりを感じました。大きな春の雪のほたほたと
落ちる情景と、今は少なくなった詰め襟の学生服の金ボタン
の取り合わせが、周囲の静けさや踏みしめる雪の感触まで
想像させる佳句と思います。
 紅梅の句。定期検診の異常なしの嬉しさが花に託されています。
白梅にくらべ華やいだ感じのする紅梅との取り合わせの妙ですね。
 帰る雁の句は、第一線現役を退く万感の思いが込められている
ようです。
 「つなぎし手」のぬくもりを感じます。
晶子の「清水へ祇園をよぎる桜月夜今宵あふひとみなうつくしき」を
思い出しました。
 バックミラーの花姿とは恐れ入りました。確かに通り過ぎたあと
振り返るわけにいかない運転中にバックミラーで見ようとしますね。
日常の何気ない光景に「桜」が注目させてくれたのでしょうか。
自分の経験に思い当たりました。


よっち選
クレヨンの三人官女の笑顔かな」FRANK
教室の窓見納める春景色」FRANK
春風よおもひをはこべ空の彼方」MOMO
「満開の桜の下の地蔵さま」kazu
「花冷えの夜桜見物つなぎし手」kazu


・くれよんの句は、誰か小さい子が書いた絵
なんでしょう。よく描けていて笑顔がとても素
敵な絵のようです。
・教室の句は、卒業の日を迎えた生徒の心境
が痛いほどわかる気がします。○でいただきま
した。
・春風のうたは、詠み人の思いが強すぎるきら
いがあります。もうすこしさらりと詠むと、このせ
つない気持ちが生きるのではないでしょうか。
・満開の句は、地蔵様と櫻の下で笑顔が拡大
されて、とても暖かな句として詠みました。
・花冷えの句は寒さと手のぬくもりが対照的で
いいですね。これも暖かい句です。
4月の作成句
「父母の晴れ着に手とり入学児」
「長閑なり妻の寝床に添え寝する」
「春雷の腹に轟く響きかな」
「引越しも一段落ぞ春の暮」

<会津の旅から>
「雨後の櫻満開少し過ぎ」
「雨後の風と光や山笑う」
「たんぽぽも出てきてほかと競い合い」
「生き行きてまた咲き給う桜かな」
<房総の旅から>
「息子との言い争いや山笑う」
「鯉のぼり風に向かいて泳ぎけり」
「春光や堰落つ水のある小川」
「せせらぎに沿ふて青きを踏みにけり」
「田起しのあとの水入れ土黒く」
「広やかな空の下かな田打ちする」

「囀りやビルの谷間の端社(つまやしろ)」
「我先に競い伸びにし春の草」
「新顔の通り過ぎるや風光る」
「菜の花や浮き立つ色に風そよぐ」
「初蝶の眼の片隅に残りけり」
「この空と風を伴ひ遍路かな」
「虻が来て刺されいたいと泣く子かな」
「猫の子を拾つて飼うと泣く子かな」
「小米花未明前から白みけり」
「籾蒔や飯豊の山も見ておはす」
「水口の御幣を拝む爺と婆」
「旺盛な食欲見せる蚕かな」
「くろぬりの出来に頷き煙草吸う」
「水廻り棒を持つ手や鳴蛙」
「高層の建物群に躑躅かな」
「白藤や祖父の自慢で長い房」
「行く春や東北道も緑濃し」
「石南花の祭を今年も小国かな」
「花薊刺を鎧て陣太鼓」


今月の投稿句
うぐいすの 初鳴き聴きて 茶の湯かな」kazu
「そこここに黄の花のあり春の暮」FRANK
春の草黄色い帽子に摘まれけり」FRANK
「春の暮 鐘ものどかに 響きけり」すみ
「お堀端 青葉の梢 すくと立ち」すみ
「あおぞらに 墨の飛沫や つばくらめ」すみ 
「ランドセル 菜花を揺らし 駆け抜けん」すみ
 「新しき 年度始めの あわただしさ」kazu
 「今年ほど 悩むこと多し 黄砂かな」kazu
 「むせるほど 甘き香りの つつじかな」kazu
 「公園に 色とりどりの 花の文字」kazu
 「幼き日 摘みてつくりし れんげ冠(かん)」kazu
 「藤色の 貴婦人今年も 棚に咲く」kazu
 「つばくらめ 美しきフォーム 飛行形」kazu
 「ライラック 咲きて思うは 北の大地」kazu
 「庭のすみ 山吹一輪 風にゆれ」kazu


4月の選句結果

 kazu選
 生き行きてまた咲き給う桜かな
 この空と風を伴い遍路かな
○春の草黄色い帽子に摘まれけり
 あおぞらに墨の飛沫やつばくらめ
 春の暮れ鐘ものどかに響きけり

 <選句によせて>
・「生き行きて・・・」櫻には不思議な力があります。
人の心を惑わしたり、和ませたり。そして、何かしら
人の生死(観)と関わってきます。この句にもその生死
観を感じます。
・「この空と・・・」お四国さん(八十八か所巡り)の
国に生まれ育った身には、<空と風を伴う>というのが
体感的によく解ります。また、<この空>としていると
ころが、作者と自然を近づけているようにも思います。
同行二人は、お大師さんとお遍路さんのことですが、あ
る意味、自然とお遍路さんでもあると思っています。
・「春の草・・・」通学用の黄色い帽子を被った小学生
が、あっちこっちと寄り道をし、まるでちょうちょのよ
うにあっちの草・こっちの花と動く様が、目に浮かびま
す。子供とせずに<黄色い帽子>に摘まれているという
表現には、ほのぼのとして思わず笑みのこぼれます。迷
うことなくこの句に○をいただきました。
・「あおぞらに・・・」燕の飛ぶ姿を飛沫と捉えた所に、
作者の感覚のシャープさを感じます。また、空の青と燕
の白と黒の色調の対象も、鮮明ですね。
・「春の鐘・・・」季節の移ろいには、当然気温の変化
がついてきます。凛と張り詰めたような、冬空に響く鐘
の音が、風も水もぬるんできたこの春には、のどかに響
く。何気ない情景ですが、十七音の中に作者ののどかな
一日の終わりの心境も詠いこまれているように感じました。


FRANK選
○「春光や堰落つ水のある小川」よっち
 「新顔の通り過ぎるや風光る」よっち
 「春の暮 鐘ものどかに 響きけり」すみ
 「あおぞらに 墨の飛沫や つばくらめ」すみ
 「むせるほど 甘き香りの つつじかな」kazu

「春光」の句を○で頂きました。「堰落つ水の」のところの
【e、i、o、u、i、u、o】という母音の奏でるリズムが、
口に出して詠ったときに心地よい春の小川のせせらぎを
感じさせます。
また、万葉集の「石走る垂水のうへのさわらびのもえいづる
春になりにけるかも」(志貴皇子)の歌に見られるように
雪解けの時期を迎え水量の増えた川の音に春の訪れを感じる
というのは、我々日本人が父祖の代から脈々と受け継いできた
伝統的な季節感覚だと思います。
「新顔」の句、人事異動や新入生の時期、顔ぶれの変わった
さわやかな新鮮さを「風光る」がよく表していると思います。
「春の暮」の句、「春の暮」と「鐘の音」定番の取り合わせ
ですが、どうどうと正面から詠い上げて佳句。
「墨の飛沫」の句。「飛燕」という言葉を書作品にしたくなり
ました。
「つつじ」の句。日々うつりゆく景色の中で、花の多い季節ほど
楽しいものはありません。「むせるほど 甘き香り」というとこ
ろの作者と読者の共通体験が詩情を結びます。離れていても、
お会いしたことが無くても、あるいははたまた歴史上の作者で
あっても、通い合うものがあるのは素敵なことだと感じさせて
くれた句です。 



よっち選
 「うぐいすの初鳴き聴きて茶の湯かな」kazu
 「そこここに黄の花のあり春の暮」FRANK
○「あおぞらに墨の飛沫やつばくらめ」すみ 
 「ランドセル菜花を揺らし駆け抜けん」すみ
 「幼き日摘みてつくりしれんげ冠(かん)」kazu

・春になるとほーほけきょと鳴く声がよく聞かれます。お手前をして
いて心が澄んでいるとき、鶯の鳴き声が聞こえる。そう言えば、今年
はじめて聞く鶯の声だと築いた感動を感じました。
・黄の花は、春になると最初にたんぽぽなどの黄色い花が、そこ
かしこに咲いており、春の風情を感じました。
・つばめの詩ですが、墨の飛沫と表現したところに感心しました。
書家でいえば、青空に飛ぶ燕の姿は、良寛さんの字のようになる
のでしょうか。線は太くはないですが、力強く味わいがあるというよ
うなことになるでしょうか。○を頂きました。
・小学校低学年でしょうか、走って登校している元気な児童でしょう。
道端にはすでに背の高くなった菜の花があぶなげに咲いている。
そして、こどもの走った風圧か、それともランドセルにあたったので
しょうか菜の花が大きく揺れたそんな光景だと思います。いいですね。
・蓮華の花を髪飾りにしたり、花を編んで大きな首飾りにしたりします。
そんな幼い日を思い出して、蓮華の花を愛でることがあってもいいで
すね。れんげ冠という言葉があるのかどうか知りませんが、いい響き
ですね。


5月の作成句
「傘さして雨に備える牡丹かな」
「石ノ森漫画の館へ子供の日」
「尾を上に跳ね上げ遊ぶ鯉幟」
「故郷は三角粽の笹粽」
「笹をむき黄な粉こぼして粽食ふ」
「夏めくや電車待つ身と空の雲」
「夏場所や力士の後にそつと立ち」

<常磐道にて>
「白藤のたわわな房の風にゆれ」
「常磐路の全山若葉の萌出る」
「常磐路のあの木この木も若緑」

「同じ花咲いているはず雨安居」
「朝日受け背伸びするかな柿若葉」
「アカシヤの並木木漏れ日歩く子等」
「丹精に育てた薔薇や露に濡れ」
「端然と真紅の薔薇の立ち居りし」
「吾が思い薔薇に伝へてみませうか」
「行き過ぎて残像のこらぬ花卯木」
「山うつぎセーラー服の白さかな」
「蒲焼のきざみ穴子が肴かな」
「今が時期さばの味噌煮に焼き魚」
「祖母作るしめ鯖まねて今日の酒」
「麦熟れて風吹き雨も降りにけり」
「麦笛や牛が草食む道の端」
「麦の秋ただ朝風の吹きわたる」
「麦を刈る鎌の動きのリズムかな」
「麦打の父の眉毛や白くなり」
「朝露をはじき返して花菖蒲」
「殖えすぎるグラジオラスや花ゆたか」
「故郷のお城の堀や花あやめ」
「読経の声で表へ杜若」
「塀の際顔を出してる著莪の花」
「紙舞いし鼻差の勝負くらべ馬」



今月の投稿句
「ひなげしや溜息のように茎うねる」FRANK
「鯖走るリール巻く手の速さかな」FRANK
「雨降りて 重く垂れにし こいのぼり」kazu
「堂々と 座りて咲ける 牡丹かな」kazu
「まどろみし 休日の午後 風薫る」kazu
「シャガ生ける 花器にひかる ひとしずく」kazu
「麦秋や ふきぬける風 サワサワと」kazu
「母の日の カードを書くや 昼下がり」kazu
「夏めきて 真白き機体に 反射光」kazu


5月の選句結果

kazu選
  尾を上に 跳ね上げ遊ぶ 鯉幟
 ○吾が思い 薔薇に伝へて みませうか
  山うつぎ セーラー服の 白さかな
  麦の秋 ただ朝風の 吹きわたる
  ひなげしや 溜息のように 茎うねる
   
 <選句によせて>
 ・「尾を上に・・・」強い風にあおられている鯉幟の
 姿でしょうか。それを<遊ぶ>と捉えた作者の眼と感
 覚に、新鮮さを覚えました。
 ・「吾が思い・・・」どんな思い・想いがあるのでし
 ょうか?それは、読み手側の心理状態によって様々に
 解釈ができますね。<薔薇に伝えたい>ではな<伝へ
 てみませうか>という、つぶやきがこの句の雰囲気を
 和らげていると思います。気負いがなく、さりげない
 つぶやきに共感して、○をいただきました。
 ・「山うづき・・・」<うづき>の白と衣替えで黒から
 白になった<セーラー服>の、色彩の重なり合いが生き
 ている句であると思います。
 ・「麦の秋・・・」今や少なくなった麦畑の、その静か
 な様子。<朝風>の爽やかさと<ただ>それが吹き渡る
 というピリッとした静かさ、反するイメージが同居して
 いる句で印象に残る句であると思いました。
 ・「ひなげしや・・・」ひなげしの茎のうねりを、<溜
 息>と捉えた、作者の観察眼にドキリとしました。ひな
 げしからは、どのような溜息がもれているのでしょうか?
 疲れ?幸せ?この句もまた、読み手側の心理状態にある
 意味連動して解釈の幅のある句だと思いました。


よっち選
 「ひなげしや溜息のように茎うねる」FRANK
 「雨降りて 重く垂れにし こいのぼり」kazu
 「シャガ生ける 花器にひかる ひとしずく」kazu
 「麦秋や ふきぬける風 サワサワと」kazu
○「母の日の カードを書くや 昼下がり」kazu

・ひなげしは印象的な花です。花は華やかですが、
どこかおどろおどろしたところがあります。そんなと
ころを「茎うねる」と表現されていると思いました。
・鯉幟も雨の日は片付けててあげればいいのにと
思いながらも雨に濡れて垂れている鯉幟で、こんな
気分の時があります。
・じゃがの句ですが一滴で緊張感を感じました。
・麦秋の句ですが、春の爽やかな句です。
・平凡な日の作者の優しさが溢れており、○で頂きました。

6月の作成句

「店先に一本丸ごと初鰹」
「歯の疼き小康得るや栗の花」
「紫陽花を触れて歩く小道かな」
「自転車をこいで海辺の立葵」
「十薬の根を堀り進み抜きにけり」
「散歩待つ犬の顔見る梅雨空」
「飛び跳ねる泥顔に来てどぶ浚い」
「泥の中魚さがすや溝浚へ」
「五月雨や頂隠す摩天楼」
「押入れの脱いだ下着の黴の宿」
「お化けさへ正体見えず五月闇」
「巨樹下の五月闇かな足早に」
「草陰に目が在りそこに蟇蛙」
「葉の上のだる磨さんかな雨蛙」
「枝引いて桑の実食べた指黒し」
「枇杷食べて種がごろりと出て来たり」
「燕の子何時が巣立ちか親を待つ」
「五月雨を円げ葉の上ダンスかな」
「浴衣着て踏み切りで待つ子のおさげかな」
<細菌学の先生の一万年前の生活に思いを馳せ>
「蛍火の一万年の光かな」よっち
「この川に目高を見つけ眺め居り」
「目高の子いつか離れて他の川へ」
「腰痛に背伸びしてをり田草取」
「無造作にそして無駄ない蝿叩」
「蝿叩どこにいつたと聞きまわり」
「油蟲久しぶりかなこんにちは」
「蟻の道この先どこと尋ねけり」
「蟻の道屈み見る子に雨降りし」
「青嵐田の苗ゆらし波となし」
「久方の晴れ間の月やほととぎす」
「昼顔や船の帆を張る掛け声と」


今月の投稿句
「柿の花 遠い昔の 首飾り」よしこ
「十薬を 束ねて物干し ゆれている」よしこ
「梅雨寒や 若葉もわれも 冷え濡れて」すみ
「ほととぎす 湿りた闇を 裂く鳴声(こえ)し」kazu
「不如帰 今日はヒステリックに 鳴いており」kazu
「静まりし 宵闇の中 蛍ほのめく」kazu
「合歓の花 香りを持つを 初めて知り」kazu
「つたいくる 雨しずく 珠となり」kazu

6月の選句結果

 kazu選
 ○「紫陽花を触れて歩く小道かな」よっち
  「五月雨や頂隠す摩天楼」   よっち
  「巨樹下の五月闇かな足早に」 よっち
  「柿の花遠い昔の首飾り」   よしこ
  「梅雨寒や若葉もわれも冷え濡れて」すみ

 <選句によせて>
  ・「紫陽花を」・・・小道と不釣合いなほど、大きく
   丸い紫陽花でしょうか?それとも、小道にちょ
   こっとはみ出ていた紫陽花でしょうか?いずれ
   にしても、あの毬のような花に、ついつい手を
   ふれて「こんにちは」と紫陽花たちに言いたく
   なりますね。さりげない仕草の日常のひとコマ
   にふと笑みを感じ、○をいただきました。
  ・「五月雨」「巨樹下の」・・・東京散策のあの写真
   の情景を思い浮かべながら、選句をしました。
   雨にけぶる、人工美と自然美。
   ことばとともに、写真の情景も味わえ、二度美味
   しい句であると思いました。
  ・「柿の花」・・・確か掲示板に、この句の背景を書
   かれていましたね。柿の実には注目をしても、花
   を気にとめたことも実はありませんでした・・・。私
   にとりまして、発見の一句でした。
   句の中で、<遠い昔の>との表現に、おだやか
   に昔を懐かしんでいるであろう作者の姿を感じま
   した。
  ・「梅雨寒や」・・・<若葉もわれも 冷え濡れて>の
   ところが、響いてきました。<寒・冷え・濡れ>と、
   寒い印象のあることばがつづられていますが、不
   思議に寒々しさではなく、凛としたものを感じます。
   これは、作者のことばの世界の豊かさによるもの
   ではないかと思います。
   


よっち選
 「柿の花 遠い昔の 首飾り」よしこ
 「十薬を 束ねて物干し ゆれている」よしこ
 「梅雨寒や 若葉もわれも 冷え濡れて」すみ
○「ほととぎす 湿りた闇を 裂く鳴声(こえ)し」kazu
 「つたいくる 雨しずく 珠となり」kazu

・柿の花の句ですが、郷愁を感じさせます。柿の花は
地味で目立ちませんが、それをひろって、ひとつづつ
針でいとを通していく首飾りをつくった記憶を呼び覚ま
します。よい句だと思います。
・十薬の句ですが、十薬を煎じて飲むためかたくさん
束ねてある様子が想像されます。乾燥してくると物干
しの負担も軽くなり、少々の風でも、ゆれることができ、
感動を呼んだものと思いました。
・梅雨寒の句ですが、心情をこの季語であらわしてい
るようです。人生山あり谷ありで、波のように浮き沈み
があります。これがあるから成長できるように思います。
雨に冷え濡れたときは、十分それを楽しみつかってい
るそんな心の動きが感じられた句でした。
・ほととぎすの句ですが、この鳴き声に暗闇が一挙に
払われてしまうほどの力強さがありますね。○で頂き
ました。
・つたいくる雨しずくの句は、雨しずくをに心を向け、こ
の小さな現象に感動した思いが、「珠」という字に現れ
ているように思いました。光かがやき美しい宝石のよう
な輝きを発するような時があります。それともこのしずく
の珠のなかに大宇宙を見ていたのでしょうか。